記録6:「弱くても最速で成長できる ズボラPDCA」
今回は北原孝彦さんの「弱くても最速で成長できる ズボラPDCA」の読書記録です。
率直な感想を述べると「結局何をすればいいかわからん」です。
わからんポイント1: PDCAの説明が体系立っていない
PDCAの各ステップについては説明が少ないように感じました。どこかでPDCAは勉強したが、挫折した人向けなのかな?
目次を見ると分かる通り、Pが「慎重に計画を建てる」Dが「失敗しようがないぐらい、小さく始める」といったように章立てが微妙に認知を阻害するように感じました…(これは僕の認識能力が低いだけかもしれません)。
各章の中の節もステップと関係していると言うよりは「そのステップを行う際の心構え」が書かれている印象でした。
記録5:「やり抜く人の9つの習慣」
今回は、「やり抜くための9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」の読書記録です。
- 作者:ハイディ・グラント・ハルバーソン
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2017/06/22
- メディア: 単行本
本書から学べる ToDo
本書から学べるなかで特に実行したいと思った以下の3つのToDoを紹介します。
- [ ] 1. 目標に具体性を与える
- [ ] 2. 目標達成の行動計画を立てる
- [ ] 3. 目標までの距離を意識する
1. 目標に具体性を与える
目標を具体的に定める際のポイントは2つです。
ひとつめが、「どうなった達成されたか」が判断できる目標にすることです。例えば「できるだけ痩せる」「たくさん本を読む」ではなく、「年内に10kgやせる」「今年は100冊本を読む」のようにします。 こうすることで進捗のモニタリングができ、フィードバックをかけることで目標の形骸化を防ぐことができます。
ふたつめが、メンタルコントラスト を意識することです。メンタルコントラストとは筆者いわく、「達成した自分と今の自分との比較」または「達成までに障害となりうるものはなにか?」という考えだそうです。 メンタルコントラストを意識することで、目標が現実味を帯びて、かつ事前にリスクのケアもできるという一石二鳥です。
これらを意識することで、実行・実現可能な目標を定めることが重要であると述べられていました。
2. 目標達成の行動計画を立てる
そもそも「目標」を立てただけではだめだ。目標を立てるだけなら自己満足だ(流石にこんなことは書いていません私が付け足しました。)。
とまではいきませんが、「目標」と「行動計画」はセットで立てるべきだと述べられていました。本書いわく「いつ」「なにを」するのかまで明確に解像度が高い行動計画を行うべきだということです。
3. 目標までの距離を意識する
筆者いわく、モチベーションは「これまで思考」をやめて、「これから思考」にすることで維持できるそうです。
「これまで思考」とは文字通り「これまでどれぐらい目標をやり遂げたか」という思考で、「これから思考」は「あと目標までどれだけやらなければならないか」という思考です。 「これまで思考」ではどれだけやってきたかを意識するため、「早すぎる達成感」を得てしまい、気が緩むことでモチベーションが低下してしまいます。一方「これから思考」では目標までの距離を強く意識するため、モチベーションが下がりにくいそうです。進捗の捉え方だけでモチベーションを維持できるのならぜひやっておきたいですね!!
まとめ
本書では目標を立て、達成するために必要な習慣を9つ紹介していました。今回取り上げた3つ以外にも目からウロコのポイントが盛りだくさんでした。ページ数も100ページ強なので1時間ちょっとあればさっと読み切ることができます。さすが「やり抜く」ための本だけあって、「なかなか物事をやり抜けないひと」を想定して構成しているなと感じました笑
とてもおすすめなのでぜひ読んでみてください。
記録4:「これからの会社員の教科書」
今回は、田端信太郎さんの「これからの会社員の教科書」の読書記録です。
本書から学べるToDo
本書の中でも私が日常生活で実行していきたいと思ったポイントを3つ紹介します!!
1. 上司への質問をクローズド・クエスチョンにする
私も尊敬する上司によく
「有能な部下になりたかったら報告を頻繁にすることと、管理コストを減らすことを意識したほうがいい。」
と言われて「たしかにそうだなあ」と感じていました。これは社畜根性丸出しで「コマとしてうまく動け!!」という意味ではなく「自分のポジションで求められていることを常に考えて行動しろ」ということなんだと思っています。
本書ではそれが田端さん流に言語化されていると感じました。
"管理コストが低い"部下になるためには上司のリソースを節約しつつ最大限に活用することが大事です。「この案件なんですけど、 どうすれば いいと思いますか??」とオープンクエスチョンで質問していては上司のリソースを大きく消費する上に自分で考える能力もついていきません。
質問する際には自分なりの代案を考えて「この案件なんですけど〜といった方針で進めようと思いますがよろしいでしょうか」といったクローズド・クエスチョンで上司のリソースをセーブしつつ、自分の仮説検証も行おうと思います。
2. 仕事を受ける際には「ゴール」「制約条件」「トレードオフについて」を確認する
それぞれについて説明します。
ゴール
「誰が」「どうなれば」その仕事が達成されたと判断できるのかを具体的に確認します。
制約条件
「コスト」エンジニアなら「要求要件」「SLA」など目標を達成してもこれを満たしていないと意味がない…という制約を確認します。
トレードオフについて
本書では「ゴール」と「制約条件」が大々的に述べられていましたが、それに加えて書かれていたこの「トレードオフについて」も個人的にはとても重要だと感じたので並列に並べました。
具体的には「トレードオフの優先順位」を確認するということです。 「AとBのトレードオフだったらAを取りたい!!」といった認識の共有はたしかに大事だなあと思ったからです。特にエンジニアなどは開発中盤に差し掛かって、間違いに気づいてもなかなか戻ることもできないので、しっかりと確認しておくと良いと思いました(体験談です笑)。
3. 「ファクト」と「オピニオン」を区別する
会社で報告などを行う際には、
- ファクト: 実際に起きた事実
- オピニオン: 自分の意見
を区別して行いましょう。
これはビジネス書籍にはよく書いてありそうな内容ですが、田端さんのようなエクストリームサラリーマンの方も特筆するくらいなのでやはりベテランのサラリーマンでもできている人は多くはないということなのでしょう。
感想
本書には他にもサラリーマンとして社会を生き抜いていくためのエッセンスがたっぷりありました。
中にはいわゆる「昭和臭い」サラリーマンの付き合い方(筆者もわかっていてあえて書いている)が書かれていると思えば、革新的で非常にメタな視点からのサラリーマンの生き方(考え方)が書かれておりハッとさせられました。このようにメタな視点から「昭和臭さ」と「革新的な考え」を駆使している人が成功していくのだなあと感じました。
まとめ
- 上司への質問をクローズド・クエスチョンにする
- 上司のリソースを節約しつつ、自分の仮説検証も行え!!
- 仕事を受ける際には「ゴール」「制約条件」「トレードオフについて」を確認する
- あとで困らない最低限の事項は意識して確認せよ!!
- 「ファクト」と「オピニオン」を区別する
- 認識の共有のためにも事実と意見は区別せよ!!
ということでした!!
記録3:「読んだら忘れない読書術」
今回は、「読んだら忘れない読書術」の読書記録です。
本書の内容は「インプット大全」「アウトプット大全」で紹介されていた「読書」に関するハウトゥーを詳細に解説したものです。
個人的なポイント
"本を読んだ" の定義
本書では "本を読んだ" の定義は
- 内容を説明できる
- 内容について議論できる
としています。
よく考えてみたら当たり前のことかもしれませんが、言語化して肝に銘じる必要があるなと感じました。(私がブログを始めたのもこの定義の影響です笑)
「アウトプット大全」でも繰り返し述べられていましたが、「考え方」だけでなく「行動」が変化する読書をすべきだと本書でも述べられています。
スキマ時間の活用
人間は時間を成約して物事を行う際に、はじめと終わりの5分間に集中力・記憶力が上昇する傾向にあるそうです。これらを初頭努力・終末努力と呼ぶそうです。これらを意識して通勤電車などの時間を有効活用していきたいですね。
自分のレベルを認識する
本書では「守破離」を例として、自分の知識レベルがどの程度なのかを認識すべきだと述べられていました。
- 守: 基礎を学べる「基本」本
- 破: 他人の方法を学べる「応用」本
- 離: 自分のスタイルを模索するための「ブレイクスルー」本
「読書しない人ほど『本格的な一冊』を好む傾向にある」というのも面白いかつ意識しなければと思いました。
Youtube大学を配信している中田敦彦さんも「やわらかい本から始める。それでも何も知らないより10倍いい。」と言っていてそのとおりだなあと感じていたところだったのでとても説得力がありました。
全体像の把握
- 本は必ずしもはじめから順に読む必要はない
- 本格的に読みはじめる前に
- 目次を確認し、内容を想像する
- 本全体をパラパラと読み、読む箇所の重み付けを行う
本書から得た "ToDo"
- [ ] 自分のレベルを意識した本の選択を行う
- [ ] 初頭努力・終末努力を意識したスキマ時間の活用を行う(電車など)
- [ ] 本格的に読む前に目次のチェックとパラパラ読みをして全体像を把握する
記録2:「学びを結果に変えるアウトプット大全」
今回は、「学びを結果に変えるアウトプット大全」の読書記録です。
個人的なポイント
アウトプットの重要性
- 自己成長はアウトプットの例に比例する
- 本を読む前と読んだあとで行動が変化することに意味がある
インプット:アウトプットの黄金比
Input : Output = 3 : 7
が黄金比とのことです。Input
を減らしてでも Output
を増やしたほうが自己成長につながるケースが多いとのこと。
フィードバックループを回す
Input => Output
を行うたびにフィードバックを徹底する必要があります。
そこでフィードバックを行う際に以下のポイントを意識すると良いです。
- 「短所を克服すべき」or「長所を伸ばすべき」
- 知識を「広げる」or「深める」
- 「なぜ?」を徹底的に解決する
- 「人に教えてもらう」(↑ができていることが前提)
ノートを取る
数ある Output の中から"ノートを取る"ことについてです。ノートのとり方自体は自身にあった方法を模索していくしかありませんが、以下のポイントはどのような場合も行うべきかと思いました。
- 見開き2ページ(無理なら4ページ)にまとめる
- 本の気づきを3つ書く
- 本から得られた ToDo を3つ書く
行動する
Output した内容を実際の行動に移していくためのポイントです。
- "継続"が究極の成功法則
- 教えることが最強のアウトプット(インプットにも良い影響がある)
- とりあえず30点の完成品を作る
- コンフォートゾーンから出てラーニングゾーンを攻める
感想
エンジニアリングでもフィードバックループを短い頻度で回し、逐一修正を行っていくことは大事です。そのようなフレームを Input Output にも適用して、徹底的にフィードバックを行なっていくことが重要だと思いました。個人的には「我流」を極力避けることはエンジニアリングではかなり強く意識していましたが、Input Output の文脈で意識できていませんでした。Input Outputのプロセスにもこだわっていきたいと感じました。
記録1:「学び効果が最大化するインプット大全」
今回は、「学び効果が最大化するインプット大全」の読書記録です。
個人的なポイント
行動に影響を与えない Input に意味はない
- 「自己満足」と「自己成長」を混同しない
- 月に何冊本を読んだとしても現実の行動に変化がない限り、自己成長を目的とした読書としては意味がない
- Input と Output (+ 行動)はセット
"量より質" が先
月に3冊本を読んでアウトプット0 > 月に1冊読んで1冊アウトプット
- まずは捨てる情報を選別する
- DIKW pyramid - Wikipedia を意識して、ネットから主に得られる
information
とknowledge
は3:7
に抑える - 特にインターネットから得られる
information
を意識的に減らす
- DIKW pyramid - Wikipedia を意識して、ネットから主に得られる
- 単一のタイムラインにまとめる
- 個人的にキュレーションする仕組みを作りたい
【重要】 脳の仕組みを使って Input の質を上げる
- Input 時の緊張感を高める
- e.g. ブログを書く前提で本を読む
- e.g. 質問を考えながら話を聞く
- 同時にメモを取って脳を活性化させる
- 五感を使う
- 直接公演を聴くなどして感情を刺激する
感想
エンジニアがなにか技術を学ぶ際には具体的なアウトプットがあることも多いですが、新しい技術や自分の専門でない技術を学んでいる場合はアウトプットや目標が定まっていないこともあるなと改めて感じました。 個人的には "悩みを解決するために読書をする" という考え方は自然と読書に目的の意識を芽生えさせてくれるので実践していこうと思いました。 本書には他にも具体的な Input に関するテクニックが盛りだくさんだったので折に触れて読み返したい1冊でした。